自分軸とは何か 弁護士松江仁美が教える「自分軸の作り方」

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  ① 自分軸とは何か

 

「自分軸」という耳慣れない言葉の意味をお話する前に、ちょっと、次の質問を考えていただけますか

 A子さん、B子さん、どちらも離婚問題で悩んでいます。おもしろいのはどちらも才色兼備高収入で、非の打ち所がない女性ですが、夫がとっても変な人だという共通項があります。見た目も悪ければ、性格も悪い、まともに働かない、あげく暴力を振るうわで手に負えません。貴女ほどの女性が何でこんな人と結婚したの?という問いかけに対しての答えは。

  A子さん「昔はかっこよくて、とっても優しい、いい男だったのよ」

  B子さん「なぜかと言われても、、、。望まれて結婚するのが一番なのかなと思って、、、。」

 この2人の回答から考えて、今後の人生、リハビリが必用なのはどちらだと思いいますか。

 もちろん、B子さんです。何でその相手と結婚したのかという問いに対して、A子さんは、相手の将来性は見誤りましたが、その時点では自分で、かっこいい、優しい、という自分の価値観で選んで決めています。ところが、B子さんは自分では何も決めず、相手に望まれたからという理由で流されて結婚を決めています。ここに問題があります。

 A子さんは今度結婚するなら、見た目だけではなく、将来にわたって、伴侶となるポイントは別になる事を学習しましたので、きっといい選択をすると思います。ところが、B子さんは、自分で選択する物差しを持っていません。これから、生涯の伴侶というのは自分にとって、どういう人物であるべきなのか、ひいては、そもそも結婚するという事、人と暮らすという事はどういう意味があるのか、ということを一から考えていく練習をしないといけません。

 幸いB子さんはまだ若いので、これから、自分の人生を自分で決めていくという当たり前の力を培っていくことができますが、ある程度年齢がいってしまってB子さん状態だと、かなり難しくなることは確かです。

 

 この、自分で判断する力、自分で決定する力、を自分軸と私は名付けているのです。他人に決められる、流される人生を他人軸人生とするならば、自分の力で自分の頭で考え、自分の納得のいく人生を常に選んでいく生き方が自分軸のある生き方です。

 

 これから、この自分軸について、お話ししていこうと思います。